こんなに自由に店内を走らせるなんて、親は一体何をしてるの?危ないじゃないと、その視線を持って親を叱るつもりであったからである。 しかしとうとうその両親と思しき人物は見当たらないまま、明美は諦めて歩みを再開した。しばらく歩き、また驚きに足を止める。 ――ジャム、安い!安すぎる! うどんと豆腐同様、苺ジャムも一つかごに放り込んだ。ブルーベリージャムはどうしようか迷ったが、今回は辞退することにした。かごの中を満足そうに一度確認し、また歩き出す。 「……まただわ……」 明美は天井へ顔を向けた。 目の前に現れたわけではなく、大声で笑っている声が空気を伝って聞こえてきたのだ。恐らく先ほどの兄弟だろう。全く傍迷惑な、と思いながらまた物色を始めた。 「あ、すみません。」 声が届き、何事かとその声の主を見ると、その声の主は一直線に明美の足元に向かった。 更に何事かと驚き足元を見ると、全く予想もしていなかったが、そこには小さな男の子が立っていた。三歳くらいである。その男の子は丁度明美の足元にあった商品を大事そうに手に持ち、嬉しそうに明美を見て笑っていた。 「あの、すみません。」 改めて先ほどの声の主が明美に謝罪する。「いえいえ」と足を下げ、良く良くその声の主を見ると、恐らくはその三歳くらいの男の子の歳の離れた姉であろう、見るからに高校生と中学生の際どいラインの容貌をした女の子であった。 その子が「ほら、行くよ」と男の子の手を握り、二人は手を繋いだまま通路を曲がって行った。 広告 コンコードキャリア 転職と求人ならコンコードキャリア 車検ならコスモ石油販売 埼玉カンパニー 車検・車販売・保険・点検・タイヤ・オイル交換など皆様のカーライフを応援します。 ↑ポチッとお願いします。
Daily Archive: 2012年1月27日
1月
27

最近のコメント