しばらくその通路を見ていたが、思い出したようにもう一度、商品棚に視線を走らせる。 「あら!レトルトも安い!」 思わず声を上げてしまう。 レトルトのような簡単なものも学生には重宝される。花嫁修業も兼ね、きちんとした食事を作る練習をした方がいいという意見もわかるのが、やはりどうしても簡単なものに逃げてしまう傾向にある。……よって、レトルトが安いというのはとても大きなポイントなのである。 しかも、何よりも明美にときめきを持たせるのは、その種類の多さだ。チャーハンやマーボー豆腐などから、炊き込みご飯、ホイコーロー、パスタ、グラタン系まで、本当に何でもあるのだ。 どれをかごに入れるか?いや、気になるやつは全部入れるか?久しぶりにここまでテンションが上がっている明美は、とても楽しい気持ちでレトルトを物色した。 「こら!」 突然跳ね上がった声に明美は驚き、手が止まる。 その叱り声が自分に宛てたものでないことはわかっていたが、気になり回りを確認した。そして案の定、初めに見た走り回っていた兄弟が叱られている場面を見つける。叱っている相手は良く見えないが、思っていたよりも声が若かったので更に気になり、その兄弟の後姿が見えている方向へ少し歩いて行く。あたかも関係ないように、平然を装う。 「勝手に走りまわらないでって行ってるでしょ!」 「……ごめーん……」 その叱っている相手は、やはり母親ではない。先ほどの、高校生と中学生の際どいラインの容貌をした女の子だ。 広告 車検ならコスモ石油販売 埼玉カンパニー 車検・車販売・保険・点検・タイヤ・オイル交換など皆様のカーライフを応援します。 静岡の度付きスポーツサングラス・眼鏡販売専門店 静岡県三島市にある【メガネの三島】は、度付きスポーツサングラス、眼鏡、ゴーグルの販売専門店です。 ↑ポチッとお願いします。
Monthly Archive: 2月 2012
2月
04
2月
10
日常的な大イベント 04
恐らくはこの二人の姉でもあるのだろう、三歳くらいの男の子を抱いたまま、好き放題に走り回っていた兄弟を叱っていた。 うんうんとその光景に納得した明美はまた歩き出す。何事もなかったかのようにその兄弟を横切り、一つ気付いたことがあった。 その四兄弟は、とても顔が整っていた。しかも、そこそこ顔が整っているというわけではなく、滅多にお目にかかれないほど顔が整っていたのだ。もし海外の血が混ざっていると言われても納得のできるほどである。 「……美形兄弟……いいなあ。」 つい頬が綻ぶ。 明美自身は姉と二人姉妹である。ただでさえ四人兄弟という響きに憧れを抱くというのに、おまけに全員が美形というオプション付きである。こうなるともう商品どころではない、羨ましい気持ちを抑えられず、思わずまた振り返ってしまった。商品棚の合間にその兄弟の姿を捉える。 丁度姉が叱り終わったようで、兄弟はしょんぼりと歩き出し、姉も一番下の弟を抱いたまま歩き出した。 完全にその兄弟が見えなくなるまで惜しむように注視していた明美は、視認できなくなると諦めて自身の買い物を思い出した。前を改めて見て、おお、と思わず声が漏れそうになる。次の棚は、インスタントホットドリンクのコーナーであった。 「ホットドリンクってこんなに種類があるもんなんだねえ。」 独り言とわかっているが、そのインスタントドリンクに話しかける。興味の沸くものはないかとじっくり種類を見分ける。 広告 栞セレモニー やさしいお葬式【栞セレモニー】 ↑ポチッとお願いします。
2月
18
日常的な大イベント 05
「へえ、パンプキンラテ?おいしそう。買ってみようかなあ。」 しばしそれを手の中で暖め、体温が少々移ったところでようやく決意した。かごの中に放り込んだのだ。 その調子で、価格と種類の多さに一喜一憂しながら明美はかごを揺らし進んだ。 途中で出会った冷凍食品の安さも、牛乳、卵、そして何より、ペットボトル飲料など、見るもの全てが驚くほど安かった。 「……ええ?」 明美に思わず立ち止まらせるほどの驚きを与えたのは、通路の先に見えるとある二人の光景であった。 その二人は似ていないが、恐らくは親子なのだろう。上下に一つずつかごを入れられるカートをそれぞれが一つずつ押している。もちろんそのかごは商品がいっぱいいっぱいに入れられ、新しいかごを用意した方がいいんじゃないの?と声を掛けようかと思うほどであった。 このような量の買い物を誰かがしているのを見るのは、明美は初めてである。釘付けの理由だ。 「い、一体何ヶ月分の食料買ってるんだろ……!?」 思わず感想が口の端から漏れ出す。 するとその親子の元に、先ほど姉に叱られていた兄弟の妹の方が駆け寄った。明美の中で何かの線が繋がる。 そう、先ほどの四兄弟とこの二人は家族だったのだ。 道理で、と面白いくらいに納得してしまった明美は、大家族だねえと少し軽快に歩き出した。また商品棚を見ながら歩いたが、先ほど見た大家族が思った以上に印象的で、まだ彼等のことを考えている。そしてある憶測にたどり着いた。 広告 NAVI KOREA 韓国の美容整形案内サイト|NAVI KOREA 鴨・若鶏のコンフィ通販サイト フランス南西部諸地方の名物料理で最も古い料理の保存料理の一つ、コンフィ。当店でのコンフィ料理・盛り付けのページを参考に皮をパリパリに焼いて頂きお召し上がりください。 ↑ポチッとお願いします。
2月
24
日常的な大イベント 06
カートを押していた二人……二人は似ていないと思ったが、中学生くらいの姉は年配の女性に、その姉が抱いていた三歳くらいの男の子は若い方の女性に、何となく似ていた。つまり、恐らくあの兄弟には兄がおり、カートを押している若い方は恐らくその妻なのだろう。つまり、カートを押していた二人は義母子というわけだ。そして三歳くらいの男の子はその義娘の息子というわけだ。 恐らく妻だと思われる女性は明美と同い年くらいに思えたが、二十二歳ともなれば、結婚していてもおかしいことはない。 「うわ!パンが一斤五十五円!?」 明美の目の前に、先ほどの大家族以上の衝撃が現れた。 明美はポップを読み直す。 「一斤……五十五円……!?」 そんなはずはない、ともう一度だけ確認してしまったが、最後には安さの誘惑に負け、明美は一斤をまたかごに滑り込ませた。 そしてまたその目を見開く。 「トイレットペーパー十二ロール……よ、四百円!?あ、ありえない……!」 思わず数量限定の表示がないか確認してみたが、やはりそれもなさそうだ。明美は迷わず一袋を荒々しく掴み、それを手に持ったまま辺りを見回した。 ここは一番奥だと気付く。 今度はレジを探して明美は歩き出す。歩いていると、天井からぶら下がる『レジ』と書かれた大きなポップを目に入れ、それを目印に進んだ。 レジに到着し、適当な列に並ぶ。そこでようやく別のレジの列に先ほどの『大家族』が並んでいたことに気が付いた。そして改めてそのありえない量に目を丸くしてしまう。 広告 スーツハウス 激安スーツの通販サイトならスーツハウスへ!! ↑ポチッとお願いします。

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